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〔1〕第一歩(予備予選へ向けて)


「土地家屋調査士試験」!私の薄っぺらな人生の中で最大の難関でした。というのも高校はミッション系に推薦入学、したがって受験勉強なし。せっかくミッション系に通ったにもかかわらず出席日数が足らず持ち上がりはダメ!その頃は「家業である土地家屋調査士事務所を継ぐ」と漠然とした目標だけは持っていた為、「大学なんて遠回りな人生・・・」という言い訳のもと、入試が免除される測量の専門学校へ進みました。本当のところは、ただ受験勉強がしたくなかっただけでした。土地家屋調査士試験は卒業した年から受験はしてはいましたが、勉強のべの字もすることなく補助者としての知識のみで、ただ、のらりくらりと受験を繰り返すだけでした。
30歳を目前に結婚をし、長男が産まれ、30半ばに念願の注文住宅を建て、平凡ではありますが、ただ何となく、何の苦労も知らず、またせずに生きてきた私に、ある日突然「これでいいのか?」「お前の人生、本当にこれでいいのか
?」そんな言葉が一日中、頭の中で繰り返され始めたのです。それが17年度の6月のことでした。一念発起し、「調査士六法」を手にし読み始めて2週間位したある日、突然の耳鳴り。近所の耳鼻科へ行くと「突発性難聴です。直に入院して治療しないと、このまま聞こえなくなることもあります。」2時間後には大学病院のベッドの上でした。しかし会社は当然休むことになるのだし、「勉強できるから・・・」と気持ちを切換えて嫁に六法を持ってきてもらい読んでいると、先生から「山田さん!こういうのが一番いけないんですよ!」(ストレスが一番の原因らしい)と禁止され、私の17年度の試験はここで終了。一応受験はしましたが、択一12問で足切でした。しかし、「神様」は居たのです。「神様」は私に大きなプレゼントをくれたのです。それは試験会場で、その後2年間、共に戦う「戦友」と出遭ったことです。その方とは以前から顔見知りでしたがあまり話すこともありませんでした。試験終了後、色々と話をしているうちに「俺達、歳も歳だし学校にでも通わなければ・・・」という話になり、私の、というより私達の闘いは始まったのです。


〔2〕目的をもって(予備予選)

 

早稲田法科とT学院で悩んでいたところ、どこで見たかは忘れましたが「早稲田法科は講義終了後、先生が質問攻めにあっていたが、納得いくまで・・・・」
という文章を目にし、どうしてか分りませんが、とても暖かさを感じ直感的に早稲田法科に決めました。戦友は初めから早稲田法科と決めていたらしく、私達は同じ環境で学ぶことになりました。
当時、早稲田法科には昼間部と夜間部があり(平日のみ)、戦友は昼間部、私は会社の都合上、夜間部へ通い始めました。学院の印象はというと、とても暖かみを感じることができ、アットホームな感じさえしました。今になって考えてみると、深田先生の笑えるか笑えないか微妙なギャグも私達を少しでも引き込もう、仕事帰りで疲れてるけど講義に集中させて合格させようと意図したものだったのかもしれないという、気にさえさせてくれました。後にT学院の短期の講座を受けましたが温度差は歴然!「これなら通信でも同じでは?」と思えるほど冷たさを感じました。
さて、ここからが本題ですが、私が一番最初にした事。それは「仲間作り!」より多くの知り合いを持つことが私の第二の目的だったのです。シャイな私ですが積極的に声をかけました。戦友とは昼と夜に別れましたが、それを逆に利用し昼間部にも仲間を作ることができました。ところで何故私が「戦友」だの「仲間」だのと固執しているかというと、「これが合格への近道」だと信じていたからです。人にはそれぞれ得手不得手がありますよね。「相続関係」は強いが「代理関係」は弱いとか、「共用部分」は苦手だけれど「合体」は得意だとか。仲間を作ることによって「○○さん、これって・・・・」と教えて貰ったり、「山田君、これって・・・」と聞かれ「これは・・・」と教えてあげたり、単純で子供騙しみたいですが双方とも凄く勉強になるんです。先生方が居られるのに受講生同士で「おままごとして・・・」と思われるかもしれませんが、受講生同士だからいいのです。お子様の居られる方なら良くご理解して頂けると思いますが、幼稚園児の言っている事が大人には良く理解できないことが多々ありますが小学生には理解できたり、逆に大人の言っている事が幼稚園児には伝わらなくて「何で?」「どうして?」「だから?」ということありますよね。でも、小学生が間に入ることによって「そうなんだ!」「わかった!」ということありませんか?私の第二の目的は、これだったんです。受講生同士で議論しても答えの出ないものは先生方に教えて頂く。議論をしたことで基本的知識が備わり、先生方の話が良くわかる様になるのです。ですから、出来ることなら通学をお勧めします。初学者の方には特にお勧めします。
ところで、第一の目的はどうしたか?それは学校選びの段階で既に達成しています。アットホームな環境で、暖かい先生方と、信頼できる仲間たちと・・・これで予備予選通過です。


〔3〕考え方(予選)


では、どうやって勉強を進めていったのか?理論について深田先生には「100講を10回読みなさい!」と言われました。確かにあれだけ内容の濃い物を10回も読めば、学力は飛躍的にアップするはずです。しかし600頁を超えるものを10回も読覇するということは気の短い私には無理難題。結局、私は2年間で1回しか読めませんでした。しかし勤勉にも教えを守った初学者の方もいました。その方は初学者にもかかわらず第2回答案練習会で、トップ5入り!その後殆ど平均点以上!「恐るべし、深田マジック!」です。勤勉でない私はどうしたかというと「六法」を読んだのです。どちらかといえば探究心旺盛な理系でB型の私は、引用条文や準用規定があると燃えました。今読んでいる条文を1本目の指で抑え引用条文を読む。すると準用規定になっていたりして2本目の指でそれを抑えて次へ、また次へ・・・片手では足らなくなったりして1条読むのに60分とか90分とかということもあり、時には日没からはじめて気が付くと夜が明けていた事もありました。
何が言いたいかというと、人それぞれに適した勉強方法があるということ。つまり自分が夢中になれる勉強方法を模索するということが大事だということです。自分に合わない勉強方法で、ちまちまとスコップで穴を掘るより、自分に合った勉強方法でガバッと重機で穴を掘る。後者のほうが断然合理的で早い。では余った時間をどうするか?これは人それぞれでしょうが、私は休みました。遊びました。そしてまたやるときはやるのです。答案練習会が始まるまでは完全週休二日制!講義のある二日間(当時は火曜日と木曜日に講義がありました。)はそのまま帰宅。しかし、残りの三日間は終業時間がくると共に勉強をはじめ、少なくとも日付が変わる前には帰宅しませんでした。
私にとって100講は辞書や参考書的なポジションとして利用し、六法で理解できないところを100講で補う。という方法をとりました。
今になって思うことですが、「1日何時間勉強した」とかいうことではなく、「どれだけ集中して勉強したか」だと思います。


〔4〕択一対策(本戦)


では、具体的な勉強方法はどうしたかというと、前々項でもお話しましたがやはり「仲間」が重要でした。戦友の呼びかけで週に1回、私の働く事務所に集まって勉強会を開きました。しかし、ただ集まっても何にもならないので個人個人で択一問題を作成して持ち寄り、それを解く。また、「ままごとみたいな・・・」と思われそうですが、受験勉強の中で、これが一番の勉強になりました。解くことは勿論勉強になりますが、それよりも作る方が数倍勉強になるのです。というのも、気の合う仲間同士だから「これは違うでしょ!」とか「これは言っている意味がわからない!」だとか、言いたい事を言うんです。すると「畜生!アイツに突っ込まれた!」そんな気持ちが次の問題を作成するときに一生懸命にさせるのです。しかも、どっかの問題集や過去問から引っ張ってくるのではなく、できるだけオリジナルで作成するのです。実際、私の事務所に集った5人のうち3人の初学者の方が一発合格しました。
問題を作成するということは、とても大変な作業です。日頃、先生方が提供してくださる問題も大変な思いをして作成されていると思うと、ありがたく、感謝の意をもって解答することになるでしょう。
この方法は、やはり通学でないと難しいかもしれませんね。しかし、やり方はいくらでもあるのではないでしょうか?これは提案ですがネットの掲示板を利用し、呼びかけ、そういった場所を作るなんていうのも良いかもしれません。
他の勉強方法としては、やはり過去問でしょうか?それも早稲田法科の「受験100講分類別問題集」がいいでしょう。これは過去問が項目別に整理されており、項目ごとに集中して勉強できるのです。ポイントとしては、①解説に書かれている参照条文を確認すること。②これに頼り切ってしまわないこと。どの過去問でもそうですが、出題傾向などを詮索するのは、あまりお勧めできません。むしろマイナスになることもあります。では過去問から何を習得するのかというと文章です。「文章の言い回しに慣れる事」です。そして一度では終わらせず、何度か繰り返してください。私の場合、言い回しに慣れる事で何となく正解が見えるというか、勘が冴えるような気がしました。解答方法としては、各肢を二重○、○、△、×、二重×と5つに分けました。殆どの問題はこれで2つまで絞れるはずです。最終的に迷った場合には、一重の○や×で判断する。これによって私は正答率を上げることができました。
また、自分が間違えてしまったところや、勉強していて「あっ、そうなんだぁ。」と思ったところは、書き留めておく事。しかも理解した上で自分の言葉で書き留めておく事。出来れば分類別に整理しながらPC等で管理し、書き足していけるようにすると便利です。


〔5〕書式対策(決勝)


書式の勉強方法は、もの凄く簡単です。「とにかくやる!」「たくさん解く!」です。書式はやればやるだけ実になってくれます。四の五の言わずにペンを持ち、電卓を叩き、定規をあてる。それが一番の近道です。最初のうちは一日4~5問が限度でしょうが、慣れてくれば簡単な問題なら一日10問位解けるようになります。ストックしてある問題を全て暗記してしまう程やり尽くした方は、グラフ用紙(方眼紙)を手に自分で問題を作成してみましょう。今までやってきた問題でどんなトラップがあったか、自分が何を忘れがちなのか、それを踏まえて問題を作成してみましょう。きっと弱点が克服されていくはずです。ここまでくれば答案練習会の複雑な問題も、「これをあーしてこーして・・・」と解答方法がすんなり出てくるはずです。
また、電卓の取扱説明書を良く見て下さい。交点計算、辺長計算、二次方程式等。使える機能を使わなければ損です。それを武器に「これでもか!」という位、問題を解いて、受験勉強中に電卓を壊す位の勢いで叩きまくってください。いくらやってもやりすぎということはありません。
実際、あれだけ電卓には自身があった私も18年の本試験では緊張してしまい、電卓の使い方の初歩的ミスで失敗してしまい、落ちました。しかし、収穫はありました。問題数をこなしたことで18年度の建物に関しては、「火事場のくそ力」も手伝って、20分で20点獲得。そして早稲田法科の先生方を信じ、仲間と勉強した日々を信じ、何よりも自分自身を信じることができれば何も緊張することもなく、合格できていたことを・・・
また答案練習会の成績はあまり気にする必要はないと思います。ただ、15回の答案練習会のうち5~6回は平均点以上を取るよう心がけてください。私の知る限り、合格者の8割~9割は最低この位、平均点以上を取っているように思います。また、練習会なので時間配分や解答の順序などの練習というか対策も大事でしょう。択一の民法は後回しにして他の17問を解答してしまうとか、書式も建物を先に終わらせてしまうとか。私の場合は問題に書かれている順序でやりました。


〔6〕再挑戦(プレーオフ)


2年目は1年目の半分程度しか勉強しなかったように思います。実際には勉強した時間は1年目も2年目も大差はないのでしょうが、受験勉強をどうやるべきか、試行錯誤してアタフタしていた1年目、ある程度確立していた2年目の違いだと思います。
では、2年目に何をしたのか。それは1年目の知識を深める事で自分を信じきれるようにし、緊張でポカミスをしないようにする事。また、知識を深めることによって、本試験で地雷を踏んだとしても合格ラインにぶら下がっていられる様にすること。これには、先生方の御指導がとても重要でした。特に松元先生には多大なる御迷惑をお掛けした事をお詫び申し上げます。出来の悪い私に、早稲田法科の先生方は根気良く説明してくれました。しかし、そんな先生方の献身的な御好意に背くように19年度の本試験の感触もあまり良くありませんでした。択一でポカミスを1つ、書式で地雷を何個か踏んでしまって、自己採点では75点前後。リサーチした結果、みんな出来が良い。戦友は最低でも80点は取れているという。合格点80点越えもありえそうな感触。半ば諦めてはいたけれど、もしかしたらという気持ちもあり、結果がわかるまでの2ヶ月間、生殺しの状態でした。

合格発表当日、戦友は東京法務局まで見に行った。発表から5分と経たない午後4時過ぎ、戦友から電話があった。「番号あったよ!」。私は戦友の合格に喜ばしい気持ちを持ちつつも、半分羨ましい気持ちで、心の中で「おめでとう!」と言ったか言わないうち、戦友は続けてこう言った。「俺の番号と並んでお前の番号もあったぞ!」やはり「神様」は居たのです。
私は感謝しています。2年間苦労をかけた妻と息子とこの年産まれた長女に・・・・仲間に・・・・早稲田法科に・・・・そして何より戦友に・・・・  。