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僕が今年度の試験に受かるまでにかかった時間は、1年7ヵ月。いろいろと遠回りもしましたし、大変なことも多かったですが、その分合格発表の時に自分の受験番号があったときは本当にうれしかったのを今でもはっきりと覚えています。僕も受講生だった頃は合格者がどんな勉強、心構え、スケジュールで試験に向けて準備していたのか、また合格者の真似をすることが近道なのではないかと思い、いろんな人の合格体験記を読んだのを覚えています。そして今回は、伝える側としてこれから土地家屋調査士試験を受ける方の参考になればと思います。

合格まで1年7ヵ月かかりましたが、その間、僕は試験を二回受けています。父が調査士として働いているということが試験を受けるきっかけであり、まったく知識も何もない状態から始めました。もちろん一回目は不合格。二回目の試験で無事合格をつかみ取ることができたのですが、その中で特に大事だなと思うこと、また僕が受講生の時にこんなことが知りたかったということを何点かあげてお伝えしたいと思います。 1つ目は計画的な勉強。2つ目は勉強方法。3つ目はモチベーションの維持。


1.計画的な勉強


 僕が本格的に勉強を始めたのは1月。早稲田法科に通いだしたのも1月からで、最初は5月にある測量士補を取ることで頭がいっぱいで、正直5月までは早稲田法科での授業以外はほぼ勉強はしていませんでした。無事測量士補は受かったもののそこから頑張って勉強をしてもさすがに遅く、1回目は見事に不合格でした。

 解答速報などを見て自分の解答が合格点に届いていないだろうと感じた時,まずやったことは次の試験(約一年後)に向けてどのようにスケジュールを立てていくかでした。実際試験終わりから次の試験までに建てたプランは

・9月~12月

自分の課題となる部分(僕の場合は区分建物に関する択一、書式も建物)の総復習及び過去問題の択一20問(毎日1時間ほど)。

・1月~3月

3月にはいつ試験を受けてもいいような状態に持っていくための全体的なレベルアップ。

・3月~6月

毎週の答案練習会の問題から間違えた部分の復習。2時間半で問題を解けるよう択一、書式の時間配分の調整、確認。

・7月~9月

答案練習会を経て改めて見つけた自分の課題、また知識をさらに深くするために六法、参考書での復習。

・~試験前

とにかく過去問題を使って時間配分の最終確認と知らなかった事がないように六法等の読み込み。

僕はこのような形でプランを決め,試験に向けて準備しました。大事だと思うことは、ただ漠然と勉強をしているとモチベーションも下がりますし、自分自身のレベルアップにはなりません。しっかりとスケジュールを立てやることは自分自身を見つめ返すいい機会になりますし、確実にレベルアップに繋がると思いますのでもっと長い期間でも、短い期間でもいいと思いますので是非しっかりとプランを立ててやってみてください。


2.勉強方法


1回目の試験に落ちた時,原因を考えてみると明らかな時間配分のミス(主に書式)でした。測量士補の試験が終わった五月から試験前まで考えてみればただ漠然と過去問しかやっていなかったように思います。しかしそれでも択一は合格点を超えていて、択一に関しては、もちろん講義をしっかり聞くことは当たり前ですが,過去問をどれだけ理解できているかで合格点は超えられると実感しました。

もちろんただやるのではなく5つある選択肢に対してなぜこの選択肢は正解なのか、また誤りなのかを肢を一つ一つ確認することが大事であり、気になった部分や,わからなかった部分は必ず六法を引きマークを付けていました。

過去問をやられている方であればわかると思いますが、過去問は大体3回程こなせばある程度正解はできますし、そこでできた気がしてしまうものです。ですが本当にすべての問題の、5つある選択肢の一つ一つの解答がなぜそうなるのかまで考えてやっていけばさらに深く学習できますし他の人と差をつけることができます。是非,意識してやってみてください。書式に関しては土地と建物、得意不得意があるとは思いますが僕が意識していた点を何点かあげます。


・土地


問題を見て→どのような申請になるかの判断。ある程度申請の数が限られるのでいかに早く判断できるか。


申請書→添付書類はただ覚えるだけでなく添付する意味が必ずあるのでそこまで覚える。原因日付も同じように理由があって記載するものなのでそこまで覚える。 また地積更正と分筆を一の申請情報でというような問題が多い傾向があったのである程度目的が複数の場合の書き方も練習しておく。


各筆界点の計算→全体を見てどう計算していくのが効率がいいかの判断。 座標計算に関してはある程度やりこむとスピートは上がらなくなるのでいかに計算ミスを少なくするかが大事。 計算で出した座標は必ず確認。


図面→ 練習の時から必ず記載が必要なものはすべて書く。練習で書いておかないと本番で忘れてしまう。慣れるまでは必ず記載。


僕の場合ですが、基本的には土地も建物も図面から書いていました。問題を読み,ある程度流れがわかった段階で分かっている座標は全て書いていました。そして座表計算をし、点を出したらまた書くというながれで土地書式は書いていた気がします。もっと効率のいいやり方があるかもしれませんが、一気に座標をプロットしようとすると間違えてプロットしているのに気づかず後になって気づくというケースが答案練習会でも多々あったので、とにかく何回もこの流れを確認しスムーズに書けるよう練習しました。


・建物


問題を見て→非区分建物、区分建物の判断。問題文をしっかり読んでいけば増築した、取り壊した等はっきりと書いてあることが多いので早く見つけるとともに、いつ増築、取り壊したかという日付もチェックする。


申請書→建物は非区分建物だけで考えても様々なパターンがあり加えて区分建物も様々なパターンがあるのでとにかく早い時期にいろいろなパターンに触れておき、自分の中でしっかり整理をしておかないと素早く書くことはできないので幅広く勉強しました。


図面→各階平面図、建物図面に関しては、図面自体よほど複雑でな い限り自分以外の受験者もある程度同じように仕上げてきます。その中でいかに細かいミスを減らせるか、そして効率よく正確に書けるかがすごく重要となってくるのでここも反復練習になりますが、しっかり試験まで書き込み,また三角定規の使い方、コンパスを使うなど自分にとって一番正確に図面が書ける方法をぜひ探してみてください。


土地も建物も共通していることとしては択一同様,とにかく何回も繰り返しやりました。

試験まで期間があるときは自分が今どのくらの書式の問題に時間をかけているのかを把握するところから始まり、図面に何分,申請書、各問に何分と目安を決め一回一回確認し超えてしまった場合は、原因はどこにあるのかを探し改善に努めました。

試験が近くなってくるころには、図面もある程度書けてきているので座標計算、申請書を重点的にこなし、理論に関しては過去問題での確認と、出るか出ないかわからないようなところにも必ず目を通し、六法であらかじめマークを付けておいたところを見直し本番を迎えたと思います。9月~3月まではとにかく基礎となる部分、苦手な部分を勉強し,3月~9月はどんな問題にも対応できるように応用力を意識して勉強していました。またある程度、一通り勉強を終えると何をやったらいいかわからなくなると思います。僕は6月辺りから何を勉強すればいいかわからなくなりましたが、ほかの人と差をつけるためにも自分しかやっていないような勉強をしようと思い、民法、不動産登記法、規則、準則等理論で必要な条文をすべてノートに書き写したのを今でも覚えています。条文に触れる機会も増え,より理解が深まるとともに、条文の再確認にもなるので僕にとってはすごく大きな期間となりました。実際択一がやや自信がなかったのですがこの時期を機に得意になりました。どんな勉強法が合っているかは人それぞれですが、過去問を解く、参考書を読むなどはみんなやっていることであり、自分のオリジナルのやり方でやってみるのもいいと思います。


3.モチベーション維持


僕が試験を受かることができた要因として,モチベーションを下げずに勉強し続けることができたことがすごく大きいと思っています。一度目の試験で落ちた悔しさを忘れずにといっても時間が経つにつれ悔しい感情も薄れていきます。その中で僕が考えていたのは目標を身近にすることでした。講義に出ていれば理論では先生方の難しい問いに対して完璧な答えを返す受講者もいましたし、書式の時間になれば僕がやっと土地が終わったと思っていたらもう土地・建物が終わっているという人がいたりと自分より明らかに上な人が講義にも答案練習会にも必ずいました。そんな人達に来週は絶対負けない、答案練習会であれば絶対得点で上回ってやるという気持ちは常に持っていたと思います。講義に関しては勝ち負けの判断が難しいですが、答案練習会であれば点数を比較することはできると思います。いつも優秀な点を取る方を目標にするのもいいですし、過去数年分の合格点から自分で目標点を決めるのもいいと思います。身近なところに目標を置くことで目標を超えるためにやらなければならないことが見えてきます。そして自発的に行動することでモチベーションを向上させることもできるので身近に目標を置くことはすごく大事だと思います。そのほうが毎回の講義も答案練習会も本気度が変わり、点数が上がっていくことで成長を実感することができ、どんどんと毎週が楽しみになると思います。


最後に


僕は試験に向けてこれでもかというくらい追い込んで勉強しました。もちろん後悔したくないという気持ちも強かったのもありますが一番は自信を持って試験に臨みたかったからです。しかしいざ試験になるとあらかじめ買ってきたご飯も喉を通らず、こんなに緊張するのかと思いながら問題用紙が配られるのを待っていたことを今でも覚えています。勉強している間はしんどいことも辛いことも多かったですが、難しく、長い時間をかけて勉強して得る資格だからこそ価値があり、合格がわかったときはその分うれしかったです。こんな僕でもはじめは理論の講義を聞けば、言っている意味が分からず書式では三角定規の持ち方も使い方もわからず近くにいた受講生に苦笑いされていました。そんな人間でもちゃんと勉強を重ねコツコツと成長していくことで必ず合格できます。難しい、つらいと思ってもそれは自分がどうするかでいくらでも変わります。独学であれば,工夫やより時間を割かなければ難しいと思いますが、早稲田法科で講義を受けている人、答案練習会に出る方に関しては必ず合格圏内までは素晴らしい先生方が導いてくれます。しかし最終的に合格を手繰り寄せるかどうかは自分次第です。

後悔先に立たずとは言いますが、終わってから後悔するのではなく後悔しないためにもやるべきことは必ずやり、絶対に受かってやるという強い気持ちを持って頑張ってください。僕自身試験に受かったから終わったわけではなく調査士としてのスタートラインにやっと立てたわけであって、ここから様々なことに挑戦していきます。

先輩として恥ずかしくないよう日々精進し、早稲田法科から一人でも多くの合格者が出ることを願っています。

最後に深田先生、松元先生をはじめ、講師の方々には本当感謝しています。

始めは何もわからず嫌になることもありましたが、先生方に気にかけて頂き、何とかここまで来ることができました。本当にありがとうございました。

これからは一人の土地家屋調査士として早く一人前になれるよう頑張っていきます。

そしてこれから試験を受ける方はいろいろと悩むこともあると思います。

しっかりとプランを立て,誰よりも工夫して勉強しモチベーションを高く保つことで必ず受かります。諦めずコツコツと頑張ってください。

この合格体験記を読んで少しでもこれから受験される方の参考になれば幸いです。

影ながらではありますが応援しています。頑張ってください!!!


2017年4月5日 佐々山史成